「ちゃんと下書きをしなさい!」  
「きれいな字で丁寧に書きなさい!」
あー今日も先生方の愛の叱責が…・。 

専門学校や大学の出願書類を仕上げるのはほんとうに大変です。
今日は、そんな出願書類についてのお話です。


最近はWeb出願の学校も多くなりましたが、
それでも何らかの形で手書きの書類を
受験校に郵送または持参する必要があります。


留学生にとっては、名前や住所などをすべて漢字で書いたり、
コピーをきれいにとったり、
出願書類をそろえるのは
もはや一大事なのです。
(大学院や大学進学をする上級クラスの学生は、
漢字で論文を書くことに慣れていますから、このケースは当てはまりません)

そもそも住所を書くのが難しい。 
中野区の場合はラッキーですが、葛飾区の場合は苦労してます。  

しかもほとんどの留学生はアパートかマンションに住んでいますから、 
〇〇サンヴェールハウス
301号などカタカナのオンパレード。

アルバイト先の住所や店舗名を書く際も、
〇〇雑司ヶ谷店など正確に書かなければなりません。 

日本語学校の名前ももちろん書きます。 
青山国際教育学院、 
あー、申し訳ない。 長いですね。 しかも全部漢字。

履歴には、 〇〇高等学校卒業、 〇〇専門学校卒業など、 
正式な学校名と入学、卒業などを書きます。

日本の学校に進学するのですから、出願書類を日本語で書くのは当然です。 
もちろんです。 
高等教育機関に進むのですから日本語は正確に書けて当然です。 


なのですが、漢字を学びはじめて1、2年の留学生が書く書類は
まだまだ頼りなく、 先生たちがお手本を書いて練習させています。


「字は体を表す」と言って、日本には書道や習字という文化が根づいており、
文字の美しさに価値を置くことが多くあります。 
逆に言うと、 乱雑な字を書く人はいいかげんな人
という印象を与える可能性があります。
この日本式の精神を教えるのは、ほんとうに時間がかかります。

  

出願書類の字は丁寧に書くこと。 
出願書類はきれいな状態にしておくこと。 
写真は枠内にきれいに貼ること。 
間違えたらいけないので必ず下書きをすること。


日本語学校では、教えることがたくさんあるんです。
teach
「先生、まちがえました。 ホワイトいいですか?」「ダメです。」