受験シーズンまっさかり。
担任はもちろん、教務との面接練習も始まります。
「なぜ日本に留学したのですか」と聞くと、
10人が10人ほんとうに
「子どものときから日本のアニメを見ていました。それで…・・」
とみんなそう言うのです。
もちろん日本に留学したきっかけや明確な目的は別にあるのですが、
とりあえずアニメとの出会いを言わずにはいられない、そんな雰囲気なのです。
今日はそんな日本のアニメについてのお話です。
日本のアニメの威力はjyudouやkaraokeの比ではないかもしれません。
ひと昔前は日本の文化というと、
生け花、お茶などいわゆる伝統的な
「ザ・にっぽんの文化」なるものが代表選手だったと思いますが、
今の留学生にとってはなんといってもアニメです。
『ワンピース』
『ドラゴンボール』
『ナルト』
『進撃の巨人』
『鬼滅の刃』
『呪術廻船』などはもちろん、
ジブリ作品や『ドラえもん』も人気です。
アニメが好きすぎで来日したからには、欠かせないのは聖地巡礼。
アニメで描かれた場面の場所に行きたいですよね。
東京ならば御茶ノ水駅周辺、下北沢駅東口前、高尾山、本所警察署などなど。
聖地は全国に点在しているのですが、
熱心な人は遠くまで足を運んでいます。
現地の写真をそれはそれは幸せそうに見せてくれます。
日本の町の風景がそんなふうに大切に切り取られていることは感慨深いものがあります。
キャラクターのキーホルダー、Tシャツ、バッグなど
少しずつ小物が増えていくのを見るのもなかなか楽しいものです。
その熱さ。
作品への思い。
大好きが詰まった行動はとても微笑ましいものです。
アニメにはそんなふうに「好き」を追究させる
媚薬みたいなものが詰まっているのでしょうか。
私の原点は『赤毛のアン』。
アンが暮らしたプリンス・エドワード島
『メアリーポピンズ』のいるロンドン
『ホノカアボーイ』のハワイ島。
小説や映画の舞台ってどんなところだろう。
どんな人が暮らしているんだろう。
言葉は? 文化は? 食べものは?
なんて想像するだけでニヤニヤしちゃいますね。
なので聖地巡礼の気持ち、とてもよくわかります。
ニッポンのアニメさま。
いやいや、世界のアニメさま。
これからもすてきな作品をどうぞわたしたちに届けてください。
「聖地巡礼、行ってきました」
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