「いつも大変お世話になっております。〇〇の□□でございます」
「ご査収の程よろしくお願いいたします」
就職希望の学生には必須のビジネスメール。
全員が難しいと言います。
ふつうの日本語じゃない!
漢字、ことばが難しい!
それでもできるようになるしかないですからね。
みんな必死で勉強しています。
今日はそんなビジネス日本語についてのお話です。
ビジネス上の日本語や敬語は、日本人でも勉強しなければ使えません。
新卒の大学生には会社が新入社員研修と称して訓練しますよね。
その前に就職活動のときに学生は必死で敬語を勉強します。
アルバイト先で特訓をうけて
敬語をはじめて口にしたというケースもあるでしょう。
留学生も同じです。
ふつうに学校で日本語を勉強しているだけでは、
ビジネス分野で使う日本語を学ぶ機会はないんです。
ビジネス日本語を学ぶ特別な授業ではじめて勉強することになります。
目をキラキラさせてよろこんで挑戦する人もいれば、
絶望的な気持ちになってしまう人もいます。
留学生にとってビジネス日本語は、
新しい外国語のように感じるのかもしれません。
これはもう、古文のように覚えるしかありません。
電話対応にしても覚えて話す、話して覚える、のくりかえしでしょうか。
メールに関していえば、現代はネットで調べれば山ほど例文は見つかりますし、
自動翻訳もあります。
私はビジネスに関していえば翻訳機の使用を否定しません。
ビジネス文をすべて「暗記」しなくても、正解を見つける力があれば、
あとは走りながら身に付ける方式でよいのではないかと。
そこでわたしは就職や大学院進学を目指す学生には、
あえてビジネスライクなメールを送ってみます。
外国語学習の究極の方法は「まねる」こと。
実際にメールでやりとりすることがなんといってもいちばんの学びなのです。
メールの中で使える文章はそのまま使ってほしいという願いをこめて。
先生方も、ときどきは生徒相手に
ビジネスライクに話してみるのはいかがでしょうか。
「〇〇さん、欠席理由書を出していただけますか。」
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