日本の学校の入学式は4月ですね。 
最近は9月に入学できる大学も増えました。

けれども、わたしたちの日本語学校は
4月、7月、10月、1月と年に4回入学式があります。 
え? なぜ?

今日はそんな入学式についてのお話です。

  

日本語学校に留学したいと思ったらすぐに入れるのかというと
そんな簡単なものではありません。
代理店を通してビザの申請をする必要があるからです。

  
わたしたちが海外へ語学留学をするときも同じなのですが、
ひとつ違うのは、日本人はビザが「取れる」ことを
ほぼ無条件に信じていることではないでしょうか。 
英語の留学にカナダへ、イギリスへ、フィリピンへと計画したときに
「私ってビザが下りるかな」と心配した人はいないと思います。 

こんなとき赤いパスポートの力や、
世界水準に達している日本の経済力など、
書類の信ぴょう性の高さなど
これまでの日本を築いてきた先人たちに感謝せずにはいられません。 

 

一方、日本へ留学を希望している留学生たちは様々な国からやってきます。 
経済や政情が不安定な国からも来ますからビザ申請は一筋縄にはいかないのです。

  
たとえば4月には100人新入生が入ってくるとワクワク待っていても、
ビザが下りず実際は90人でしたということもあり得ます。 
もちろん100人全員ビザが下りましたということもありますが…。

   

ということで年に4回入学日を設け、
定員まで学生を受け入れています。

行事が増えて大変といえば大変なのですが、
新入生が入ってくることで先輩の学生も教師もとてもよい刺激を受けるんですよ。 
新入生の瞳はキラキラで学ぶ意欲120%ですからね。 
クラスにひとりすごくできる新入生が入ってくると、
ややお疲れモードの先輩たちも目が覚めるようです。

留学してきたときの気持ちも思い出します。

 

日本にはとてもよい言葉がありますね。 

「初心忘るべからず」


年に4回、教師もその言葉を思い出す日なのかもしれません。

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「留学生も先生も、初心忘るべからず」